モロッコ旅行 4

miyatan2009-12-12

 しばらく間は空きましたが、いよいよ後半戦です。

11月24日(火)
 まだ日も昇らぬ午前7時ごろ、ツアーバスは出発した。何気に、メルセデスベンツのバス。ツアー客は15人前後だろうか。カウントしていたわけではないが。そのうちの半分がスペイン人。中国系カナダ人の男性一人と女性二人がいる。どうもその女性が最年少っぽい、24歳。マレーシアの元気なおばちゃん、スーザン。日本人女性の二人組、マキコさんとホコさん、2人とも都内在住で都内で働いている、という36歳。そんなメンバーである。

 出発して間もない頃、スペイン人の女性たちが何度か入れ替わり立ち代り、気分が悪くなって急に外に出たりしている。大丈夫だろうか、ちょっと心配である。

 車はいよいよアトラス山脈越えに入る。とにかくすごいカーブの連続。崖の横を這うようにバスは進んでいく。箱根峠なんて目じゃないレベル。景色は素晴らしい。モロッコアトラス山脈を境に、北はアラブの世界、南はベルベル人の世界、といわれている。男性も頭を布で覆う、遊牧民、砂漠の民。

 アイト・ベン・ハッドゥに到着。世界遺産にも登録されている、クサル(要塞化された村)。川には踏み台のように石が置かれていて、そこの上を歩いていく。

 陸を削った、泥で出来た要塞のような村。実際にはもはや殆ど人は住んでいないようであるが、それにしてもよく保存されている。すぐそばに川が流れていることから、やはり人間はある程度まとまった水がある土地でないと生きれないんだなあと思う。

 昼食はワルザザートの街でとる。「OUARZAZATE」と書いてワルザザートと発音するのが少し不思議である。昼食をとったレストランの反対側には映画のテーマパークがあった。この辺りは、映画のロケ地としても有名である。世界中の映画関係者から注目されている。

 バスは乾いた土地をひたすら走り続ける。時折うとうとと眠る。この辺りの家々は、泥を乾燥させて出来た建物が殆どである。たまにレンガ造りの建物が見られる。雨が殆ど降らないのと、地震が起こらないからこそなせるんだろう。日本では絶対に出来ないだろう。時々小さい村をと通過する。人が集まっている所ではある程度まとまった商店もある。砂漠、といっても砂丘がどこまでの続いているわけではなく、大小の石がゴロゴロしていて、草は殆ど生育せず、川沿いにわずかに農地が広がる程度で、どうやって生活しているのかなあと不思議に思う。一応道路に沿って川が流れているので、生活は出来るのだとは思うが。

 ダデス渓谷にあるホテルに到着。ホテルのすぐ横が崖で、その下を川流れている。その崖のある側の壁に張り付くようにエアコンの室外機が取り付けてあり、この機械故障したら一巻の終わりだなあと、思ってしまう。

 日が暮れるととたんに寒くなる。夜は他のツアー客と色々と語り合いながら食事を楽しんだ。一日の殆どが移動時間で、バスの中でかなり寝ていたにもかかわらず、疲れが溜まっていたのですぐにねむりについた。