モロッコ旅行 6

miyatan2009-12-14

 今週から寒くなるらしい。。。

11月26日(木)
 まだ日も昇らぬ頃、サハラの日の出を見るためにテントを出発。本当に寒い。

 昨日と同じラクダに乗る。体調が悪いのだろうか、やたらよだれをたらしている。しかも前の人にかかるし。あらら。。。

 砂漠の風紋が美しい。あっちへ行ってもこっちへ行っても景色の変わらない砂丘地帯を、よくぞ迷わず歩けるなと思う。

 いよいよ中間点にたどり着いたからという頃、日が昇るから砂山に登る様に言われる。

 そしていよいよ日の出。幻想的。ちょっと不思議な光景。ツアーのメンバー達と、ちょっとふざけた写真を撮って楽しむ。

 ホテルで朝食を取り、いよいよ出発。しばらくしてから、マキコさんとホコさんと別れる。彼女達二人は、グランタクシーをチャーターしてフェズまで行くという。フェズまでおよそ6時間程度だとか。

 来た道を引き返すだけなので、行きと景色は同じで、かなり退屈である。こういう時に限って、全然眠れないし。マラケシュまで550km程度の道のり。東京〜大阪間にほぼ等しい、高速道路なんて無いけど。

 昼過ぎに、ちょっとした事件が起こる。なんとまあ、乗っていた車が接触事故を起こしてしまう。接触事故、といってもかすった程度だけど。運転手同士が話し合いを始め、警察が到着するのを待つというので、非常に焦る。一応マラケシュ着は19:30とは聞いているが、カサブランカ行きの最終列車は21:00発。

 何とか解決して、バスは走り出す。アトラス山脈越えの頃は既に日が暮れている。とにかく片側一車線の道なので、途中でのろい大型トラックがいると渋滞する。幅の広い見通しのいい場所で、加速性能のいい車が追い抜いていく、その繰り返しである。ベンツ号は比較的エンジンの性能がいいのか、乗客が多いにもかかわらずかなりの猛スピードで次々に車を抜いていく。運転は少し荒い。くねくねの峠道を、無数の車がヘッドライトをつけて走っている光景は、どこか幻想的である。

 とにかく焦る。ひたすら焦る。時計とにらめっこし、遠くに光が見えると、いよいよマラケシュかなと思いつつも、なかなかたどり着けない。

 20:30過ぎ、ようやくマラケシュに着く。スペインのお姉さま方は、ラテン流のサヨナラの挨拶で、頬にキスをしてくれる。でも、別れを惜しんでいる余裕も無く、内心焦る。

 近くのATMでお金を下ろし、タクシーを捕まえる。金額交渉をしている余裕も無く、ようやく乗ったと思ったら、なんとまあ先客がいた。どうも、マラケシュ駅とは反対方向に行っているっぽく、先客を下ろしてからもなかなか駅につけない。ようやくマラケシュ駅に到着、ダッシュで切符売り場でカサブランカ行きの切符を買い、列車に乗り込む。

 犠牲祭の前後でどうも帰省ラッシュに近い状態で、なかなか空いている席が無い。席が空いているかどうか英語で聞いてもなかなか通じないので、とりあえずこうなったらジェスチャーで勝負。ようやく空席を見つけて座る。モロッコの列車は、必ずといっていいほど検札が来る。

 四時間ほどでカサボワージュ駅に到着。マラケシュから200km強。大阪から東京までぶっ通しで一般道のバスに乗り、その後列車で福島県まで移動したのと同じくらいの距離の移動の一日。とにかく疲れた。モロッコの列車は意外と速い。

 市街まで行く気力も無く、駅の隣にある安宿「ホテル・テルミニュス」に行ったら、運良く最後の一部屋にありつけた。


11月27日(土)
 シャワーを浴びて、まだ夜も明けぬ中、ホテルを出発。駅のすぐ横のホテルって、本当に便利。

 空港に行き、朝食取ったり、お土産買ったりして、現地通貨を使い切る。思わず、ミントティーティーバックなども買ってしまう。多分地元のスーパーにいけば安く帰るんだろうなあと、時間が無かったことを後悔。

 10:40発のエールフランス2107便、パリ行きに乗る。パリでは乗り継ぎに五時間。がんばればパリ観光が出来ない時間でもなかったが、地図も持っていないし、前に行った事もあるので、あまり無理せずにやめた。空港で、アフリカ特集の英語の雑誌があって、アフリカの情報は日本にはあまり無いので、思わず買ってしまう。

 全日空206便。団体の観光客が多く、出発ゲートの前のお土産屋やらでたらたらしている人が多く、ゲートが混雑していますという理由で飛行機の出発が遅れる。迷惑な話である。まあいいけど。

 約12時間のフライト後、成田に到着。一週間ぶりの日本。でもいざ帰ってしまうと一週間ぶりという気がしない。横浜駅に用事があったので、京成→都営浅草線京浜急行の押上経由のルートで戻る。このルートは、横浜〜成田空港の移動では一番安いみたい。

 横浜のビックカメラで、B'zのニューアルバムとGReeeeNのベストアルバムを買って、というか溜まっていたポイントと引き換えに購入。

 なんかいざ終わってしまえば、あっという間のひと時である。大変なことも多かったけど、過ぎてしまえばいい思い出である。

 また次も、新たに旅に出たいなあと思う。

 (完)