中越での地震相次ぐ

 新潟県魚沼地方、日本有数の、いや世界有数の豪雪地帯である。魚沼地方よりも寒い場所は世界に幾千もあるが、魚沼地方ほど雪が積もる地方は世界的にも珍しい、特に人が生活する地域では。

 数々の地震により、土砂崩れや地すべりによって国道、道路が切断され、電気、ガス、水道が止まり、場所によっては孤立してしまって、ヘリコプターで救助される。お年寄りばかりテレビに写っている気がする。人間は文明の利器から切り離されると、こうも無力なのかなと、自然の恐ろしさを感じてしまう。これから豪雪の季節である。下手すればライフライン復帰は来年の春以降になってしまうかもしれない。

 川口町、小千谷市長岡市などは知っていたが、この地震で初めて山古志村という村の存在を知った。地図で見た感じ、確かに奥まっていて、道路が寸断されると、本当にどうしようもない。かつて戦時中、戦後の混乱期で、地元の村人の手によってトンネルが掘られたという。「中越」という地域の概念もこの地震によって、世間一般に知られるようになった気がする。

 そんなことはどうでもいいとして、人命優先、一刻も早い救助、精神的なケア、ライフライン復旧、インフラ復旧、混乱の収束、やらねばならないことは沢山ある。上越新幹線って、無くてもそんなに困らないかも。田中角栄が採算無視で強引に作った代物だし。情報を整理し、混乱せずに、一刻も早い回復を祈っています。