横浜〜京都〜福山〜今治〜松山

 0:11横浜駅発のムーンライトながらに乗る。横浜駅から乗るのは初めてだが、金曜の夜ということもあって、ホームには飲んで帰る人達が溢れかえっている。その一方で、大きなかばんを持った人も多く、不思議な光景である。大船では決して見られない光景。たまたま予約した席が、小田原から自由席の車両であり、小田原から大量の人達が乗ってくる、ほとんど若者。当然座席はほとんど埋まっていて、おのおのビニールシートを敷いて、通路に座り込む。お手洗いに行くときも、当然眠っている人もいて、いちいち超えかけながら何度もまたいで、数少ないあいているスペースに足を踏み入れ歩いていき、往復10分くらいかかる。静岡を過ぎた辺りで意識が朦朧としてくる。気がついたら名古屋だが、どうも乗っている車両がここ名古屋で切り離し。京都での友人との待ち合わせ時間から逆算して、無理して前の車両に乗り移る必要がないと判断。さらに時間もあったので、一駅隣の金山駅に戻って、米原行きの快速に乗る。この判断が大正解で、金山駅から米原行きの快速で余裕で座れた、名古屋からだと座れなかった模様。かなりの乗客を詰め込んで米原に到着、数分後に接続の新快速に乗り込み、気づいたら京都駅。まだ時間に余裕があったので、駅名に惹かれて奈良線六地蔵駅まで行く。「六地蔵」といってもはっきり言って地名だけで、駅周辺に何も観光名所はなし。何気にJR六地蔵京都市営地下鉄六地蔵宇治市なのに、京阪六地蔵駅京都市内という不思議さ。その後京都市営地下鉄東西線に乗り込み、烏丸御池烏丸線に乗り換え、待ち合わせ場所である北山駅に。学部時代の一年間アメリカ留学を経て今京都大学の大学院に進んでいて、進路のことで色々と悩んでいるみたい。普段メールやチャットでたまに連絡とっているので、二年ぶりといっても、もうこの歳になるとほとんど違和感もなく、時の流れも感じなくなってくる。二時間くらい喫茶店で色々と話をしたが、あっという間だった。
 烏丸御池まで戻ってから、今度は東西線で二条へいき、そこから山陰線で京都に戻る。これで京都市営地下鉄東西線は全部乗った事になる、と相変わらずそういうことにこだわるのが好きである。最近できた地下鉄で二重ドアなので、飛び込み自殺防止対策もなされているし、発車ベルが京都的な音楽で、なんか素敵である。
 京都から播州赤穂行きの新快速に乗り込み、相生駅で糸崎行きに乗り換える。姫路と岡山を直通する電車は非常に本数が少なく、予想通り姫路を過ぎた辺りから大量の荷物を持った人達で大混雑。相生駅で反対側の電車に乗ろうと、扉が開いた瞬間ダッシュしたものの、新快速と糸崎行きの編成数が違い、向かい側に電車がなく、出遅れて、当然座れなかった。それでも聞き耳立てて、降りそうな乗客を探し、二駅隣の上郡駅から運良く座れた。
 福山に到着。何を隠そう、社会人になってから、自社の事業所を除いて、一番最初に出張した場所なので、非常に思い出深い。駅前の金券ショップで、今治行きのバスチケットを購入。正規料金2400円、金券ショップで2100円、相変わらずである。しまなみライナーに乗り込む。ちなみに因島行きは「シトラスライナー」、広島行きは「ローズライナー」、松山行きは「キララエクスプレス」、東京行きは「エトワール・セト」、なかなか見事なネーミング。バスは尾道からしまなみ街道に入る。瀬戸内海の島々を数多くの橋で結んで、愛媛県今治までを結ぶ。バスは満員で、途中から補助席まで埋まるほどであったが、割とローカル路線で、途中のバス停で降りる島の人達が多かった。確かポルノグラフィティの出身地が因島だったような。瀬戸内海ののんびりした風景にすごく癒される。
 今治から松山行きのローカル列車に乗る。何を隠そう一両編成。今治はタオルの町として有名で、駅の売店で様々なタオルが売られていた。松山から路面電車で大街道で下りて、宿泊地に行く。ちなみに大街道というのは、アーケード外で松山一の繁華街でもある。道後温泉に行きたかったが、着く時間が九時半過ぎで、閉店時間でいけなくて残念。