雀田・長門本山(山口県)

miyatan2007-09-10

 この二つの地名、雀田と長門本山を聞いて、ピンと来た人はどれくらいいるでしょうか?ちょっとマニアックな地名、というか駅名。山口県の、JR小野田線。かなりマニアックな場所。
 宇部市の中心部である宇部新川駅小野田駅を結ぶローカル線、小野田線宇部も小野田も、一応工業都市で、そこそこ栄えている。とはいっても、宇部新川駅に関しては、駅前にコンビニの廃店舗らしきがあったけど。小野田に関しては、最近市町村合併で、山陽小野田市になった。なんか、やたらと長い。
 その途中の雀田駅で、通称本山線といわれる支線が分かれている。添付の写真のように、ホームがY字型に分かれていて、全国でも珍しい。小野田駅方面と、長門本山駅方面に。雀田駅自体は、郊外の平凡な住宅街という感じであるが、近くに山口東京理科大学がある。まあ、その名前の通り、東京理科大学が、山口県に建てた大学である。
 長門本山行きは一日五本しかない。数年前、国鉄時代のものすごい古い車両が走っていたらしい。ネットで写真見たけど、ありえないくらいぼろくて、貴重で情緒がある。今は、普通の車両である。一日数本のローカル線にもかかわらず、電化されているのが不思議である。それにしても、よく廃止されないなと思う。かつては、石炭の積み出しの為に作られたらしいが。
 終点の長門本山に着く。明らかに地元の高校生と、明らかにどっからともなく「一眼レフ」のカメラで写真を撮りに来た人たちしか乗っていなかった。写真を撮ろうにも、デジカメを忘れてしまった。。。仕方がなく、ケータイのカメラで撮る。とはいっても、本当に何の変哲もない終着駅。秘境という感じでもなく、むしろ駅から少し離れると、崖の下に瀬戸内海が広がり、付近の家々の色合いが明るく、どことなく開けた明るい雰囲気。高級住宅街、とまでは言わないものの、老後をこんなに海の広がる場所で過ごせたらいいな、と思いたくなるような、リゾートまでは行かないけど、素敵な場所である。もっとも、宇部とか小野田とかって工業都市なので、あまり田舎という感じではなかった。
 とまあ、土曜日の出来事。その後は博多に移動。三年ぶりの九州上陸。列車の一人旅は、メジャーな場所を行き尽くすと、段々行き先がマニアックになってくる。。。
 山口県って、あまり田舎っぽくないと思った。瀬戸内海沿いに工業都市が多くて、そこそこの規模の街が山陽本線上に分散している印象。その割りに結構観光地も多くて、なかなかいい。