モロッコ旅行 1

miyatan2009-12-06

 とりあえず、例によって忘れないうちに書いておきます。

11月20日(金)
 朝は親に駅まで送ってもらう。7:20大船駅発の総武・横須賀線の成田空港行き。さすがに平日朝の通勤ラッシュの時間帯なので、電車運んでいて東京駅を過ぎるまで座れなかった。座っているうちに眠ってしまい、気づいたら成田空港駅全日空なので第一ターミナル。北総線の延長区間の高架は殆ど出来上がっていた。

 11:50の全日空205便パリ行き。出国手続きを済ませ登場を待っていると、まさかのまさかで整備遅れによる出発遅れ。全日空としたことがと少し呆れるが、どうせパリでの乗り継ぎ時間が長いので、まあいいいかなと。パリに行くであろう団体ツアー客が殆どである。

 約12時間後、飛行機はパリのシャルルドゴール空港に到着。さすがに少し寒い。第1ターミナルに到着。エールフランス航空は第2ターミナルのため、連絡バスによる移動が必要。とにかくわかりにくいの一言。元々五時間程度の乗り継ぎ時間だったので、のんびり移動したけど、これが移動時間が短かったらどうしようと焦る。

 21:05のエールフランス航空1690便、カサブランカムハンマド5世空港行き。うってかわって、殆どがフランス人で、日本人はたぶん他にいなかったと思う。

 飛行機に乗ってから、乗客が3名行方不明、とかわけわからないアナウンスが流れる。でも少し遅れながらも飛行機は離陸した。三時間くらいでモロッコに到着。ついにアフリカ大陸人生初上陸。でもなんか、あまり実感が無かった。外暗かったし、そんなもんかなと。

 入国手続きでは予め記入しておいた用紙に記入して提出したけど、特に何も言われなかった。ATMにて現地通貨をおろす。最近は、シティバンクの口座に予め日本で入金しておいて、現地で引き出すことが多い。カサブランカ市街地行きの最終列車が0:00発で、ギリギリ間に合うかどうかの時間なのでかなり焦る。空港駅の場所がこれまたわかりにくい。どうにか到着。

 30分ほどでカサブランカの玄関駅、カサボワージュ駅に到着。適当にタクシーを捕まえ、多分予約が取れているであろうホテルに向かう。地球の歩き方にも載っていた「ホテル・ウェッド・ダバブ」。場所がわかりにくかったけど、どうにか着いた。カサブランカの道路って、ガイドブックの地図を見ても、何でというくらいに迷路のように複雑である。それにしても、本当に英語が通じにくい。部屋に入った瞬間、ドアノブが壊れて閉じ込められかけたし。どうにか内線でフロントを呼び出し、応急措置でどうにかしたけど。日本時間を見ると、時差は9時間で、殆ど徹夜をした状態の時間である。



11月21日(土)
 ささっとシャワーだけ浴びてチェックアウトする。近くで朝食をとる。クロワッサンとオレンジジュースとカフェオレがセットで10DH。1DHが約12円という事を考えると、お買い得である。カサブランカはモロッコ一の大都会であるが、見るべきところも少ないので、ささっとフェズに行く予定である。

 とりあえず駅までのバスに乗って、カサボワージュ駅に到着。9:15のフェズ行きのチケットを買う。少しこぎれいな二階建て車両。列車はきちんと電化されていて、なおかつかなりスピードを出す。地元の人たちが多い。女性が頭をスカーフで覆っている人が多いのは、さすがイスラム圏である。

 昼過ぎにはフェズ駅に到着。目星をつけていた新市街にあるユースホステルであるが、とにかく場所がわかりにくい。どうにか到着するも、満杯なので他の宿を探す。二件目、歩き方にも載っている「ホテル・オリンピック」に決める。一応二つ星、まずまずの宿である。妙に天井が高くて、エアコン付。その分値は張って、300DH近くはした。

 とりあえず、昼食にはタジンを食べる。モロッコ風、洋風肉じゃがのようなものである。三角形のドーム上の屋根をしたような鍋で野菜や肉をスパイスとともに煮込む。調理すると野菜や肉に含まれる水分は蒸発するが、やがて鍋の蓋である三角形のドームの内側天井について下に落ちる。水を殆ど使わずに煮込み料理を使う方法がとられていて、水の便が悪いエリアならではの伝統の調理方法である。

 地図を片手に王宮があるフェズ・エル・ジェイド地区に向かう。王宮はとにかく警備が厳重で、写真を撮ろうとしても大声でノーとも言われた。

 旧市街、フェズ・エル・バリに到着。入り口のブー・ジュルード門の模様がとにかく綺麗。イスラム圏は、どういうわけか幾何学模様が多い。

 中に入るととにかく迷路みたい。道が狭くて、坂道も多い。地元の人々の日常の生活の場である。古い迷路のような町並みに、イオンショッピングセンターがあるかのような。洋服屋、食べ物屋、金細工屋、売っているものは伝統工芸品であったり、工業品であったりと。しかもロバが重い荷物を抱えたまま普通に歩いているし。今でも人々の日常生活にしっかりと根付いている。燃料使わなくてエコなんだけど、注意して歩かないと、しっかりとロバのお尻から糞が、排気ガスのように落ちてくるのでご注意下さい、と。道でも足元に注意しないと、しっかりとロバの糞が落ちているし。

 やたらと、「ジャパニーズ?」「こんにちは」なんて声をかけられる。まあ観光客が多い場所でもあるので、良くあることかな。でも観光客以上に、地元の住民で賑わっている様子。でも小さい子供とか、少年がちょこっと道案内して、すぐに高額のチップを要求してくるのには、正直疲れた。。。

 さすがに日が暮れると閉まるお店も多いが、それでもまだまだ人通りは絶えない。本当は皮なめし職人街である「タンネリ」に行きたかったが、場所は良くわからないし、日も暮れてきたのでやめておいた。それにしても、バケツ一杯に「カタツムリ」が入れられているのには驚いた。食用、らしい。貝を食べるように。

 入り口の横にあるレストランが、安くて美味しかった。とにかく一日で何キロ歩いたのだろうか、というくらいの距離を歩いた。足が棒のようになって来た。結局半日街歩きだけで、観光らしい観光はあまり出来なかったけど、遥か昔の町並みで今でも生活が根付いているのは、すごく不思議であり、魅惑的でもある。