モーターサイクルダイアリーズ

 モーターサイクルダイアリーズという映画を、川崎の「ラ・チネチッタ」で見た。川崎、恵比寿、橋本、立川くらいでしか公開していないマニアックな映画で、恵比寿でもよかったけど、まあ一人で気楽に帰り道でもあるので、川崎にて。しかもレイトショー。1200円で見れたから、多少安上がりかな?柄の悪いイメージの強い川崎駅周辺だけど、チネチッタはものすごくきれいなイタリアチックな町並みだった。

 内容はキューバ革命を起こした「チェ・ゲバラ」が友人と二人で故郷ブエノスアイレスを旅立ち、南米を一周してベネズエラまで旅する物語で、本人の日記を元に作成されている。ブエノスアイレス、チリのバルパライソ、ペルーのクスコ、リマ、昔旅した懐かしい光景が次々と浮かぶ。その時々で見た「貧困」の光景が、後の彼の「キューバ革命」への道に導くようである。

 ペルーの奥地で「ハンセン病」施設を訪問する。アマゾンの奥地に隔離され、宣教師のみが立ち入ることが許される場所へと彼ら二人は恐れることなく入っていく。患者との交流を深めることによって、彼らなりに得るものがあったのだろう。

 ご存知の通りチェ・ゲバラは最後処刑されてこの世にはいないが、一緒に旅をした親友は健在だという。いい映画を鑑賞できたと思えた。「貧困」、中南米でこの問題が解決に向かう日は来るのだろうか…。