淀川サイクリング〜十三編

 天気がよかったし、折角自転車買ったので、サイクリングへ出かける。淀川河川敷まで徒歩五分位の所に住んでいて、河川敷がサイクリングコースになっているので、とりあえず下流を目指す。河川敷が公園になっていて、所々で少年野球の練習や試合をやっていたり、バーベキューをやっていていい匂いがしたりもした。冬の間は、身をさすような川沿いの強風も、今の季節は心地よい。咲き誇る花々、草花の香り、五月の風。
 それにしても、淀川を渡る橋というのは本当に少ない。近くにある鳥飼大橋という橋は、大阪中央環状線大阪モノレール近畿自動車道と、三つの交通機関が川を渡るが、その次の下流の橋まで2〜3キロくらい離れている。ちなみにその橋の下には、大阪市営地下鉄今里筋線が走っている。去年末にできた大阪で一番新しい地下鉄だけど、果てしなく採算性に疑問が残る路線。新大阪近辺でちょっと寄り道。阪急京都線南方駅の横の踏切を越えてちょっといくと新大阪駅。なんとなく行ってみた。最近、横浜への移動はもっぱら飛行機か夜行バスなので、あまり行っていないかも。。。
 もう少し下流に行って、十三近辺でちょっと寄り道。「じゅうそう」と読む。知っている人なら読めるが、知らない人は読めない地名。大阪、というか関西圏では有名な場所。梅田を出た阪急京都線阪急神戸線阪急宝塚線がそれぞれ各方向に別れる駅。会社入った年の夏に、個人的には同期で集まって飲み会やって、花火大会をやった思い出深い場所でもある。ここは、別の意味でも有名な場所である。先ほどの南方と同じように。日曜の昼間だったし、さすがに客引きとかはなかったけど。普通の庶民的な商店街の合間を縫うように、そっち系のお店が数多くあるのはびっくりだった。東京で言えば、さしずめ蒲田みたいな場所なのだろうか。アーケード商店街って、横浜には殆どないので、珍しく感じる。東京にもたまにあるけど、大阪は数多い気がする。飛行機から大阪市街を見下ろすと、結構ある。お好み焼き、キャベツ焼き、たこ焼きのお店が多い。たこ焼き食べて休憩。マヨネーズにポン酢という不思議な組み合わせだったけど、意外とおいしかった。駅の横の路地には、これいつの時代と思えるようなレトロな飲み屋街があって、興味深かった。ハイソの「は」の字もない、セレブの「せ」の字もない、お洒落の「お」の字もない、不思議なレトロな異空間。でもなんとなく、懐かしい気分にさせてくれるような町並み。それにしても、日曜の昼間にもかかわらず、アルコール臭いよ…。
 さすがに疲れてこれ以上下流に行く気もなくなったので、今日はここら辺で引き返す。地図見る限り、これ以上下流に行ってもあまり見所無さそうだから。十三大橋を渡って、今度は淀川の反対側へ。今度はサイクリングロードではなく、川に沿った一般道を走る。途中の毛馬という辺りから、一般道を走る。あまりこの辺の地理分からないけど、とりあえず都島区、旭区を通る。この辺は可も不可もない普通の住宅街という印象。太子橋今市駅辺りから国道一号線に入り、大日まで行く。とりあえず、いつも通勤で使っている地下鉄谷町線の上を走っていることになる。そこから橋を渡って帰宅。
 結論から言えば、横浜や東京と比較すると、大阪は勾配が少ないので、走りやすかった。川沿いのサイクリングロードは、交通渋滞も車の騒音も気にすることなく走れるので、暖かい季節はすごく気持ちがよかった。大阪は自転車で走りやすい場所なのかもしれない。
 でも、自転車乗る人のマナー最悪だけど…。歩いている横とか、人通りの多い商店街とか、地下道とかありえないくらい猛スピードで真横すれすれ走り抜けて、謝りもせずに、ベルも鳴らさずに行ってしまう人多いし。一体この人たち、どういう教育受けてきたの、ってくらいですよ、本当に。結構最近、自転車同士の交通事故、正面衝突で人死んだし。大阪市内で。本当に。
 「人にやられて嫌なことは自分では人にしない」のが、自分の中でのモットーなので、その辺はさすがに気をつけて運転しましたよ。天気よかったら、またそのうちどっか遊びに行きます。