県庁の星

 土曜日にテレビで「県庁の星」を観た。織田裕二柴咲コウ主演。地方の県庁でのエリート公務員が、民間交流研修として地方のやる気のないスーパーに派遣、役人のやり方を押し付ける主人公に対して、店長は先生役に高校中退のパート女性をつける。最初は価値観の違いから反発しあうが徐々にお互いに惹かれあい、その中でスーパーのやり方を色々と改善していくという話。いわゆるコメディー映画だが、なかなか興味深い作品だった。膠着した旧態依然とした組織をどのようにして改善していくのか、どのようにして人を啓発して動かしていくのか、どのようなマーケットでどのようなものを売り出したら売れるのか、どのようにして法律や規制に則った店舗を作っていくのか、などなど。
 組織を改善するには、時には周りに反発を食らおうが、自分の考えを情熱的に訴えて、それを納得してもらって、変えていくいのベーター的な存在が必要である。当然といえば当然かもしれないが。果たして自分はそのようになれるのだろうか。挑戦である。純粋に楽しめたし、社会勉強にもなる作品に思えた。