日中の文化の違いというか…

 こんな事件がありました。

日本人課長、部下を平手打ち 中国で抗議騒動
http://www.asahi.com/international/update/0730/TKY200707290327.html

「平手打ち」の日本人課長解任 三菱UFJ銀の中国支店
http://www.asahi.com/international/update/0731/TKY200707310007.html

 要するに中国の支店で日本人の課長が現地の人を平手打ちで怒って、それに対して中国人が集団で怒って、というわけですね。私は社会人生活まだまだ長いほうでもないけど、どんなに理不尽な叱られ方を上司からされても、暴力を振るわれたことは無いですね、さすがに。理不尽な事言われるのはしょっちゅうだけど…。理不尽に怒鳴られることも、明らかに早とちりや誤解なのに、難癖つけられることもあるし。他の人にかなり同情されるし…。それはおいておいても、暴力を受けたことは無いです、さすがに。言葉の暴力はあっても。
 そんな、人の上に立ってマネジメントする立場にある人が、特に都銀の銀行員のようなエリートみたいな人が、暴力だなんてねえ。とはいっても、そういった暴力を振るうような上司は、世の中に多少はいるかもしれません。
 とはいっても、人前での面目を気にするような国民性はあると思います。日本だって、今こそその様相が弱くなっているとはいえ、かつては「武士道」でならしたお国柄。更に、中国は何かトラブルが起こると、民族問題、下手したら外交問題に発展しかねないお国柄。(実際にそうかは知らないけど、昨今のニュースからはそう感じますね。)すぐ暴力に訴えるのは、上司としての質を疑いたくなります。ましては、海外にも進出している大銀行にもかかわらず、国際センスの無さ、も感じてしまいます。当の本人は、ここまで騒ぎになるとまでは思っていなかったでしょうけど。
 まあ人の上に立つ人間は暴力ではなく理と情を持って人を動かすこと、相手の国民性を考えて、自分の考えを押し付けすぎないこと、が肝心なのではないでしょうか。まあ平凡な結論ですが、国政選挙の結果に比べたら、そこまで注目に値するニュースでもなかったけど、ちょっと気になったので…。