NOVAの実態

アサヒコムより引用

NOVA、更生法を申請 社長降格 全教室を一時停止
http://www.asahi.com/business/update/1026/TKY200710260002.html

 駅前留学、NOVAうさぎで有名な、かつては「アイ アム 農婆」なんておばちゃんが叫んでいたCMで有名な、英会話学NOVAが経営破綻した。最近、講師や社員への給料支払いが滞っていたという。ついにきたか、という印象である。
 私の高校卒業以来の長年の友人で今小学校教師をやっている人がいるんだけど、何を隠そうその彼が教員試験に合格する前にNOVAで働いていたので、かなり色々な実態を聞いていた。しかもその彼が、大船とか藤沢とか茅ヶ崎とか湘南台とか、ひたすら湘南エリアの校舎を転々としていて、また別の高校の同級生でNOVAに通っている人が何人かいて、ばったり職員と生徒という立場で再会しているというから、うーん、神奈川県って、実は狭い社会。社員は、基本的に外国人講師の管理と生徒の勧誘、様々な調整などが業務だという。そんな彼がよく言っていたのは、
 「NOVAの授業料が安いのは、講師と社員の給料が安いから。」
 「休みは不定期、月四〜五日、残業代はゼロ、時給換算すると500円くらい、アルバイトしていたほうがよっぽどお金になる。」
 「親戚が死んでもなかなか休ませてくれない。」
 「とりあえず問い合わせで訪問した客にひたすら営業して、ローンを組ませてでもできる限り多くのコマ数の授業を取らせる。」
 「外国人の講師と仲良くなると、口語とかシモネタの英語表現に詳しくなれる。」←これはどうでもいいけど。

 といった感じである。
 NOVAうさぎのCM好きだったし、周りに通っている人も結構いたし、最近のジャングルジムのCMの評判は最悪だったらしいけど、なんか残念である。

 冷静に分析してみると、最近たたかれたり、一気に経営が傾いた会社との共通点も見られる。

1.創業者・オーナーの力が強い、ワンマン経営
→下で働く人が意見を言えない環境にあり、創業者の思い・器量に左右される。
2.そこで働く人たちの待遇が悪い、不安定な雇用、安月給
→社員のモチベーションが上がらない。人のマネジメントができていない。
3.急速な拡大路線
→既存の校舎同士でもシェアの奪い合いになる。
4.新規参入が比較的容易な業界
→市場が飽和状態、過当競争になり値下げ競争になる。客単価が下がる。
5.自転車操業状態
→前払いで受け取った授業料が給料や経費になる、資金に余裕が無く、ちょっとでも売り上げが狂ったらすぐに経営が厳しくなる。

→それゆえに、授業料返還に関して、様々なトラブルが報道される。
→それゆえに、会社の評判が一気に落ちる。新規生徒の獲得が困難になる。自転車操業状態なので、ちょっとでも売り上げが止まると一気に経営が傾き、給与未払いが始まり…。

 もう、こうなると最悪である。。。

 未払いの給与支払いが優先されると、既に払い込んだ授業料の返還が困難になって来るらしく、既にかなりスケジュールに授業を入れている生徒もたくさんいるらしく、話を聞いていてかなり心配になってきている。とりあえず、事態がよりよい方向に行ってくれる事を願っている。

 参考のために、先週辺りに会社で、会社が推薦する英会話学校リストみたいなものがイントラに掲載されていたんだけど、NOVAは載っていなかったです。。。他のいわゆる大手英会話学校は載っていたけど…。