幸せを呼ぶ青い鳥

 今日も咳が止まらず、頭痛がひどい。吐き気まではしないが。明日急遽歓迎会になったけど、果たして大丈夫だろうか…。
 中日ドラゴンズが日本一になった。53年振りというのがかなり意外。結構リーグ優勝しているイメージあったけど。おめでとうございます。とはいっても、正直どうでもいい。中日が優勝しても、あまりメリットないし。バーゲンセールを近くでやるわけでもないし。落合監督も、なんかいまいち好きになれない。でも何気に山本昌投手とか、立浪選手とかすごいかもしれない、私が小学生の頃からいるし。かつてドラフトで競合した福留選手は何気に同い年だし。
 でも、中村紀洋が一番すごい気がする。今年オリックスと契約更改でごねて、一方的に自由契約を言い渡され、なかなか拾う球団も出てこなくて、最後の最後で中日が育成選手契約で拾って、二軍の試合しか出れない、年棒四百万円、ゼロから這い上がってそれなりの結果を出す。日本シリーズではMVPに輝く。メジャーリーグにも行っていたし。なんか、それってすごくないですか?
 傍から見たら、「幸せを呼ぶ青い鳥」だったような気がする。実際に、散々批難されたオリックスは今年最下位に転落だし、楽天が見事に四位に這い上がって、中村紀洋が移籍した中日が半世紀ぶりの日本一。そもそも強豪校ひしめく大阪府で全くの無名だった大阪府立渋谷高校(しぶたに)を1990年に甲子園出場に導いた原動力でもあり、1991年にドラフト4位とそれほど高かったわけでもないけど近鉄バッファローズに入団、だんだん頭角を現してきて、チームの顔ともなる大打者に成長して、かなりすごい人に思えた。ちなみに、同じ年にオリックス4位のイチロー選手、ベイスターズ6位の三浦大輔投手とドラフトでは下ながらも一流に這い上がった人も多い。
 中日以上に近鉄バッファローズって馴染みの無い球団だったし、あの突然のプロ野球撤退も非常に無責任に感じて憤りを当時感じていたけど、中村選手はすごいなと思った。本当に、幸せを呼ぶ青い鳥だったのかもしれない、中日ドラゴンズにとっても、渋谷高校にとっても。