初詣@鎌倉・鶴岡八幡宮

 というわけで(どういうわけだ)、行って参りました、初詣。いつもの鎌倉の鶴岡八幡宮に。自転車で。
 正月三が日を過ぎて、空いているだろうなあと思っていたら、鎌倉街道横須賀線の踏み切りの手前あたりから大渋滞。自転車なので、それでも渋滞をすり抜けていく。JR北鎌倉駅前から、今度は歩行者も多く、更に通過に手間取る。八幡宮あたりまで来ると更に渋滞が激しく、警備員がかなりいた。
 八幡宮に入るも、かなりの人込みで石段手前など二箇所でロープによる入場制限をやっていた。世間は四日が仕事始めじゃないの?というくらい、驚くくらいの人込み。平日だから空いていると思って今日を狙ったのに、当てが外れる。小さい頃は、よく元日に家族で鎌倉に墓参りに行った後で、そのまま八幡宮まで来ていたけど、さすがにそういう歳でもないので、ひたすら単独行動。毎年鎌倉警察のウィットに富んだ案内で場を和ませるものの、最近はネタが尽きてきたか。
 ようやく本殿に着いて、お参りをする。今年もいい年になりますように、と。でもなんか、曖昧だなあ。ここ数年、抱負とか、お願いとか、ものすごく曖昧になってきている気がする。欲が少なくなってきているのか、惰性で生活しているのか。一度改めなきゃなと思った。おみくじを引く。「末吉」。なんか悔しかった。あまり占いとか信じないけど、初詣のおみくじはなんとなくあやかりたいので。残念。
 「末吉?」
 「でもそんなの関係ねぇ」
 とか、言ってみる。(笑)

 そのまま、母親に交通安全のお守りを交換するように頼まれていたので、大塔宮(鎌倉宮)に行く。鶴岡八幡宮の人込みとはうってかわって、こちらは人が少なくてホッとする。後醍醐天皇の皇子で、非業の死を遂げた護良親王を祀った神社。父・後醍醐天皇との不和、足利尊氏との対立、そして幽閉され、最後は尊氏の弟直義に殺害された護良親王に対する世間の同情が高いのか、それなりに立派な神社である。詳細は以下を参照。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%B7%E8%89%AF%E8%A6%AA%E7%8E%8B

 新しいお守りを購入。先ほど末吉で悔しかったら、もう一度おみくじを引いたら、
 「大吉!」

 果たして、本日二回目のおみくじはご利益があるのか、謎。

 近くにあった、源頼朝墓所にも寄ってみる。たぶん以前に何回か訪問しているはず。日本で初めての武家政権である鎌倉幕府を設立した当の本人の割には、その墓所はあまりに質素である。あれだけの歴史的な事をしていながらも。歴史に残ることは何もしていなくても、人々の記憶に残る護良親王と対照的な気がする。記録に残る源頼朝と、記憶に残る護良親王とでもいうのだろうか。

 かなりどーでもいい話だが、小学校の学芸会のときに、劇で何を隠そう私は、源頼朝を演じていました。(笑)

 一日の最後に、いつものお気に入りの海岸に行く。以前もお話した、由比ガ浜海岸である。ちょうど夕暮れ時で、まさにサンセットの瞬間であった。この辺りは、ラジオの交通情報でも有名な渋滞の名所でもあるが、そんな喧騒を忘れさせるかのような波の音に癒される。角度的に江ノ島は見えないけど、遠く伊豆半島まで望めて、沈んでゆく夕日を眺めながら、波の音と鳥の鳴き声に耳を傾けるのも、至福の時である。