一泊二日・博多へ

 旅行、なんて大袈裟なものではないけど、一泊二日で博多に行ってきた。
 土曜日早朝、前回と同じく5:41千里丘発の電車を目指して、ひたすら大雨の中JR千里丘駅まで40分近く歩く。すでにびしょぬれ。大阪、姫路、岡山で乗り継ぎ、新山口に到着。山口線に乗り換え、山口駅に着く。小京都とも言われ落ち着いた雰囲気ではあるが、別の視点で見れば、日本で一番田舎な都道府県庁所在地という印象。そこから今度は津和野を目指す。山口線はひたすら鬱蒼とした山の中を走る。津和野駅に着いたらダッシュで、ホーム反対側の新山口行きに乗り換える。後はひたすら乗り継いで博多まで行く。誤解の内容に言っておくと、山口も津和野も、かなり昔に観光で行った事がある。ただ単に、山口線の山口〜津和野の間に乗った事が無かったから。これで、JR西日本で未だに乗った事が無いのは城端線だけになった。
 博多に着いたら、とにかく中洲を目指す。別にいわゆる「オネエさんのいる怪しいおミセ」を目指すわけではない。というか、博多まで着たらやはり博多ラーメンでしょう、というだけでラーメン屋を目指す。別に日本全国そこら中に博多ラーメン屋はあるけど、なんか現地で食べるラーメンは格別である。
 駅前のカプセルホテルに泊まる。九月の時はそれこそネットカフェで夜を明かしたけど、さすがに寒いし体力的にもきついので。楽天トラベルで予約した、ホテルキャビナス福岡という所。

http://www7.ocn.ne.jp/~cabinas/

 サウナや露天風呂も着いていて、駅からも近く、なかなかよかった。博多の定宿にしようかな。大浴場とか温泉、サウナって結構好きなんで。久しぶりに体重計で体重を量り、ひたすら凹む。正月太りだ、きっと。。。
 二日目、最初は博多南線に乗ってみる。これは青春18切符では乗れないが、普通運賃190円と、特急料金100円で、新幹線の車両に乗れるというもの。元々は新幹線の車両基地までの回送電車に、地元が駅を作ってくれと請願して誕生したそうである。駅周辺は福岡市と那珂川町春日市にまたがっているが、元々交通が不便で福岡の中心部までバスで一時間近くかかっていたこのエリアは、この線のおかげで十分程度で着くことが出来るようになったそうである。ちなみに、九州新幹線の工事がこの辺りでも行われていて、全通時はこの路線はどうなるのだろうか。
 博多に戻り、今度は香椎まで行く。香椎から香椎線に乗り換え西戸崎を目指す。香椎といえば、香椎由宇オダギリジョー電撃結婚したなあ、とどうでもいいことを思い浮かべる。なんか彼女、二十歳には思えない落ち着き振りである。別に香椎と香椎由宇は関係ないし、すぐ近くに香椎宮という神社があるらしい。市街地のやや外れといった感じの景色であり、ひたすら海の近くを走る。終点の西戸崎もなんかひなびた印象であるが、対岸の博多の市街地の景色がなかなか綺麗。どんよりとした曇り空が残念。
 香椎に戻り、小倉で乗り継ぎ、下関から岡山行きに乗る。下関から岡山まで七時間近くぶっ通しで走る、かなりの長距離列車。JR西日本恐るべし。岡山で、前回に行けなかったお気に入りのラーメン屋「あまいからい」に入る。

http://gourmet.yahoo.co.jp/0005480128/M0033000886/

 岡山から姫路で乗り継ぎ、帰る。岡山と姫路の間は、とにかく18切符期間中は、ものすごい混雑する。この区間を通しで走る電車が極端に少なく、県境付近で止まっていることが多いからだ。それゆえ、巷では「姫路ダッシュ」とか、「相生ダッシュ」という言葉が生まれているらしい。
 傍からみると馬鹿らしいかもしれないけど、電車に乗っている間、景色を眺めたり、眠くなったら眠ったり、本を読んだり、一人の時間をずっと楽しんでいた。なんか、行った事のある国の数を増やしたいのと同じような、乗った事のない区間を一つずつ潰すのも、楽しい。時刻表を眺めながら、パズルのように組み立てるのも楽しい、合間を縫って観光や現地の食事の楽しめるし。
 まあ、たぶん前者はまだしも、後者はあまり一般的に理解できないこだわりだから、とりあえず結婚するまでには、日本全国のJRを全部制覇したいかも。(笑) となると、もはや残された時間は少ない、とにかく目標達成を目指そう、なんて言ってみる。(笑)