演劇鑑賞@京都今出川

 朝一の飛行機で大阪に移動。そのまま部屋に戻り、シャワーを浴びて昼頃まで仮眠を取る。

 友人が劇に出演する、というので京都まで行く。二月にも会った京大院生の友人。「我は女なりけるものを」という劇。その友人の中学時代の演劇部の顧問の呼びかけに卒業生が集まって、劇を開催する運びになったそうである。題名の「我は女なりけるものを」
は、樋口一葉の言葉からとったものだという。出演者は、全員女性だった。

 内容としては、京都の島原や江戸の吉原の廓社会を舞台に、現代の島原を舞台に、場所や時空を越えつつ、女とは何かを問いかけるものだという。島原というのは、京都の花街のことである。JR京都駅と山陰本線丹波口駅の間くらいの場所らしい。というよりも、この劇を見るまで、その事を知らなかった。

 本当は事前予約制で、その友人に頼んでチケット予約してもらおうとしていたんだけど、中々取れないまま、とりあえず、時間になったら劇場に行ってみた。京阪の出町柳駅から、バスに乗ってひたすら今出川通りを西に行った、少し不便なところだった。最寄り駅は、地下鉄烏丸線今出川駅という事になる。いかにも京都、といった感じの静かな住宅街の一角にその劇場はあった。民家を改造してできた劇場で、趣があってよかった。

 あっという間の一時間だった。内容的には、どちらかといえば、女性に生まれたらかなり共感できるものが多い内容だったと思う。でも、男性でも男性なりに楽しめた。売春斡旋ともいえるようなお茶屋の家庭に生まれ育った苦悩、キャリアウーマンとして働く女性の苦悩、子供を持ちながらもキャバクラ嬢として働く女性の苦悩、そんな祖母を持つ女子高校生の苦悩。その友人の、着物を着て、化粧をした、花魁姿が、普段の姿を知っているだけあって、本当に別人のようで本当に艶やかですごかった。劇全体で、独自のいわゆる「京言葉」が印象的だった。いわゆる京言葉って、周りの京都出身の友人を見ても、あまり日常では使っていないようだけど、実際はどうなんだろうか。。。

 その友人の家族も、勢揃いで鑑賞に来ていた。家族みんなで観に行くのって、すごく仲がよくていいなあ。体調もあまりよくなかったので、ちょっと挨拶して、立ち話して、すぐに帰った。ゆっくり話す時間がなくて残念。

 ちょっとした春休みも終わる。本当に「ニシヘヒガシヘ」の五日間だった。季節の変わり目のおかげか、かなり体調を崩してきている。頭がかなり痛いし、風邪を引いてしまったのだろうか。。。

 いろんな人に会えて、よかった。みんな元気そうで何より。最近、色々とあってちょっと元気を失っていたけど、みんなにパワーをもらった気がする。明日からまたいつもの毎日が始まろうとしている。。。