日暮里・舎人ライナー

 乗った。(笑) 今日じゃなくて、先週の土曜日の話。

 常磐線に乗り換えたり(柏に親戚がいるので、本当にたまに)、成田空港への行き帰りに京成線に乗り換えたり、する以外はあまり印象のない駅、日暮里駅。開通に伴い、再開発され高層ビルが多くなった。その一方で、駅前に以前密かに佇んでいた、タイムスリップしたかのようなお菓子の問屋街が、消滅していた、気がする。

 とりあえず乗ってみる。なんか開通して間もない為、明らかに「とりあえず乗ってみた」という感じの人が多かった。ひたすら尾久橋通り上にある高架を北上していく。

 東京都荒川区。テレビでどっかの誰かが言っていた、
 「東京で一番洗濯物が乾く場所は?」
 「荒川区
 「その心は?」
 「あら、乾く!」
 あまりにもしょーもなくて、逆に印象に残っている。下町。東京の中でも、特に印象が薄い区のように思う。テレビで取り上げられるようなスポットもあまりなく、華となるような場所もない。ただ、大学の裏側から「都電荒川線」が出ていたので、なんとなく荒川区都電荒川線のイメージが強い。ただその反面、その地味さゆえに、都心からの距離を考えれば比較的家賃も安いのだろう、と想像する。

 隅田川と荒川を越えて、足立区に入ると明らかに景色が変わる。荒川区内は、高層ビルの谷間を走っているような印象であったが、足立区はとにかく空が広い。元々鉄道空白地帯を埋めるべく建設された交通機関で、都内でもあまり開発されていないエリアを通っているのであるが、とにかく高層ビルが殆どない。舎人公園という大きな公園があり、所々に畑が残り、かつての地主のような農家のような家屋も多少見られる。同じ東京23区でも、ここまで来るとのどかな感じがしてくる。

 終点の見沼代親水公園駅で降りる。ここでも、明らかに終点まで来て、降りずに折り返す人が見られる。とりあえず乗ってみる、的な人が。埼玉県境近く。ここまで来ると、本当に高い建物が少ない。開通を当て込んで建設中のマンションが何軒かあり、明らかに都心と比較すると、かなり激安である。山手線の駅まで一本で行けるので、意外とお得な気もする。でも、足立区って実際に住むとどうなんだろう。。。住民平均所得が東京23区の中で圧倒的に一番低いらしい。てか、東京の東側って、殆ど縁がないのでわからない。

 とりあえず気分転換に、帰り際に「西新井大師西駅」で降りる。方角が駅名に二つつくと、なんかまどろっこしい。まあ、西新井大師という名前だから仕方がない。ここって、新井薬師と関係あるのかな。でも西新井大師まで、15分くらい歩いた。

 取り立てて感想もない。まあ古い建物もないから仕方ないけど。門前町が、規模が小さいながらも、下町情緒溢れていた。とりあえず、東武線の大師前駅に行く。西新井駅までのわずか一駅のローカル線だが、何を隠そう改札がなくてビックリした。その割に駅構内が広い。初詣客対応だろうか。昔この路線は、板橋辺りまでの延ばす計画があったらしい。本当か、と思いたくなる。

 まあ取り立てて沿線に見所もなく、盲腸線(行き止まり)なので、あまり乗る機会もないけど、地図を見る限り沿線はかなりの交通空白エリアなので、地元の人たちにはそれなりに重宝するだろうな、と思った。それと同時に、どれだけ新住民が増えるのか、というところにも関心をもてた、そんな路線。