そうだ滋賀へ行こう 2
昨日の土曜日、先週に引き続いて滋賀県まで行ってきた。ちょっとしたショートトリップ。
自転車でJR千里丘駅まで行き、高槻で新快速列車に乗り換え、米原まで行く。ここまでは青春18切符。米原で「びわこ京阪奈線フリーきっぷ」という、近江鉄道と信楽高原鉄道乗り放題の切符を購入。米原の駅員が勘違いしていて、危うく買い損ねる所だった上に、日付まで間違って刻印される。大丈夫なのだろうか。。。
びわこ京阪奈線フリーきっぷ
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/ticket/keihanna.html
米原から、彦根、高宮と乗り継ぎ、第一の目的地「多賀大社前」駅へ行く。まだ朝早いのか、人通りがあまり無い。十分ほど歩くと多賀大社。いかにも門前町という感じのレトロな町並み、大社の奥の方の「神の森」といわれる森の鬱蒼としたた神秘感がナイスな感じだった。
「縁結び」の神様でもあるらしい。
高宮に戻り、貴生川まで一気に近江鉄道線を乗る。近江鉄道って、駅舎がすごいレトロで、沿線風景もローカルムードたっぷりでいいんだけど、運賃が少し高い気がする。セゾンの堤一族が滋賀県出身らしく、西武鉄道が一部資本を入れているらしく、やたら駅に西武ライオンズの応援の張り紙が張ってあって、一部の車両には西武ライオンズ関係のイラストが描かれている。滋賀県で「埼玉西武」、ちょっと不思議。
信楽高原鉄道に乗り換える。かつての国鉄信楽線。JRになってまもなく切り離された。1991年に正面衝突事故を起こして、42名の方が亡くなり、600名近い方が負傷する大惨事が起こった鉄道でもある。なんとなく覚えている。
終点の信楽駅で下車。「信楽焼」で有名な陶器の町。狸で有名。というか、駅を降りた瞬間、狸の焼き物が迎えてくれた。列車にも狸のイラストが描かれている。
駅舎を出ると、5メートル大の狸が。。こちらは、コンクリート製らしいが。
信楽焼、と聞くとたいていの人は狸を思い出すと思う。蕎麦屋辺りでよく見かける。市内には竈も多く、陶器屋ではそこらじゅうに狸の置物が置かれている。
かつて、聖武天皇が奈良を離れて居た時期に、一時期この辺りに宮を置いたことがある。紫香楽宮という。ここで、奈良に東大寺を作り、全国に国分寺と国分尼寺を建立する詔を出したらしい。全国各地に「国分寺」や「国分」といった地名があるが、この時期に建立された寺に由来する地名も多い。東京都国分寺市とか、そうだったと思う。
いい土が出るので、いつの頃か窯業の町となり、いつの間にか「狸の置物」で有名になったらしい。町は意外と小さく、陶器の置物が並ぶ通りもある。
一部の竈では陶芸教室をやっている。飛び入りで参加してみた。陶芸は得意か、と聞かれるとハッキリ言って大の苦手である。基本的に昔から、手先が不器用で、工作とか大の苦手だった。思い切って今回挑戦。
二時間くらい、粘土と格闘。コーヒーカップを作ったつもりが、よく考えたら、巨大コーヒーカップになってしまう。出来上がりは一ヵ月後らしい。取りに行く交通費が馬鹿にならないので、送ってもらう事にした。取っ手をつけて、太陽と月と星のイラストをつけた。イラスト、といっても子供のお絵かきレベルだけど。(苦笑)
帰りがけ、駅前の陶器屋でお土産を買っていたら、列車の発車ベルらしい音が。駅に戻ったら、丁度列車が出発した所。次の列車は一時間後。。。さすが。。。仕方なく、先ほどの陶器屋に戻る。本当は閉店時間過ぎていたけど、外は寒いからとお店の中にいさせてくれた。一時間くらい。欲しいけど、置き場が無いし、そもそも器自体もらい物が沢山あるので、かなり余り気味だし。一つ一つ手の込んだ陶器は、見ているとホッとする。
貴生川、草津、高槻と乗り継ぎ戻る。千里丘で降りた瞬間思った、大阪は暖かいと。滋賀県がかなり寒い。
名産の焼き物のある食卓や、置物のあるリビングを少し夢見てしまう。玄関に狸とか、置いてみたいかも。(笑)