トルコ旅行 5

miyatan2009-01-18

 殆ど一日中雨。見事に一歩も外に出ない日曜日。寒いのが苦手。人一倍寒がり。早く春が来ないかなあ、と思いつつ、一年が経つのは早いなあと思ってしまう今日この頃。


10月28日(水)
 長距離移動の後なので、朝はゆっくり。カッパドキアの光景は本当に不思議である。と思いつつも、多分何日かいたら、当たり前の景色に思えてくるんだろうなあ。岩をくりぬいた住居も多い。

 二時からツアーに参加するので、午前中は「ギョレメ屋外博物館」に行く。英語にすると「Goreme Open air museum」。結構歩いた。ギョレメ村にいると、意外と観光客少ないなあ、と思っていたけど、ここは大勢のツアーバスの観光客が訪れていた。観光地、という感じ。

 岩をくりぬいた、岩窟教会が沢山ある。勿論かなり剥がれてしまった物もあるが、一方で保存状態がいいものもある。キリストの最後の晩餐や、色々なキリスト教フレスコ画が、洞窟の中に描かれている。中には洞窟に入るのに、狭い階段やはしごのようなものを登らなきゃいけない場所もあり、渋滞していた。ツアー客も多く、ツアー客でいっぱいの洞窟は、酸欠状態になるほど混んでいた。「ラッシュアワー東海道線の横浜〜品川間」のような。(←我ながらこの表現好きだなあ、と思ってしまう、というか自分の中では混んでいる場所の代名詞。)

 ギョレメ村に一旦戻り、今度はネヴシェヒル行きのバスに乗り、途中の「ウチヒサル」で降りる。ムラの一番高い岩山が、砦になっている。岩の表面に沢山の穴を掘り、そこに鳩の糞を集め、ブドウ畑の肥料にしていたらしい。土地の痩せたカッパドキアならではの知恵。村全体が迷路のようになっている。リゾート施設も多く、洒落たペンションも多い。

 歩いて、ゆっくりゆっくりとギョレメ村に戻る。道路の右側から、「ギョレメ村」が一望できる。どこまでも続くきのこ岩、それをくりぬいて作られた家々もあり、天気もよくて、気持ちのいいお散歩。所々に観光客向けと思われる、記念撮影用の階段等がある。時々カメラを置いて、ギョレメ村を背景にセルフタイマーで写真を撮る。

 昼からは、宿が手配してくれた「ローズツアー」に参加。レッドツアー、グリーンツアー、ローズツアーとあり、それぞれ行き先が違う。ツアー、と入ってもガイドのお兄さんとマンツーマン、他に参加者はいなかったみたい。ローズバレーという渓谷に行く。夕暮れ時の景色が美しく、また岩窟教会も残っている。ガイドのお兄さんが乗りのりで、なぜか「松任谷由実」の曲がお気に入りみたいで、ずっとその音楽を流していた。

 なかなか険しいハイキングコースでもあり、岩山を這うように登ったり、滑り落ちそうな道を注意深く歩いたり、飛んだり、ちょっと童心に戻った気分。ブドウ畑も多い。カッパドキアのワインは、結構有名らしい。二人でふざけあったり、ふざけた写真も沢山とって。

 夕暮れのローズバレー。ローズバレーの名前に恥じないくらい、赤色に染まった岩岩が美しい。他にも緑色や黄土色の岩山たち。カッパドキアの景色は、幻想的で本当に癒される。トルコ観光のハイライト、と呼ばれるだけあると思う。