後輩女性の送別会

 本日有休なり。特に何か用事があるわけでもないけど、たまにはいいかなあ、と。

 昨日は、同じ部署で退職する後輩女性の送別会だった。一応退職は二月末付けで、それまでは有休消化。先々週の金曜日が本当は最終出社日で、今日はわざわざ来てくれたようである。

 年末の忘年会よりも集まった人数が多い、というのは改めて彼女の人徳なのだろうか。定年退職のお祝い会や、派遣の人の退社は勿論何度かあったけど、意外かもしれないけどこの年になって、同じ部署の(正社員)の人が退職するのって、実は初めての経験。

 寿退社、というか相手が名古屋で働いているので、相手の元にいくからだとか。おめでとうとお祝いしたい反面、残念な気持ちも多く、やむをえないなあという気もする。個人的には「寿退社」って死語になりつつあるのかなあ、と思いつつ、相手の勤務地の関係であればやむをえないなあと。会社の同期の女性でも少なくとも二人は、最近そういうケースがあったので。一人は北米、一人はアルゼンチンへと旅立っていった。

 なんか入ってきた頃の事が今でも思い出される。思えば四年前、社会人になって初めて出来た同じ部署の後輩、大阪に一人、東京に一人、合計二人の女性が入ってきて、ある意味妹が出来た気分。その頃はまだ東京勤務で、たまたま大阪に出張に来たときに、見慣れない若い女性が二人、ものすごい不安そうな表情で緊張した様子でいて、その初対面の時の事が昨日の事のように思い出される。あれから四年経った、と思うと時が経つのは早いばかりである。

 大阪に入った子は当時隣の島にいた、一年後輩の男性が研修のときに受け持っていて、浜崎あゆみ似の美人とは聞いていたけど。浜崎あゆみに、似ているとはあまり思わなかったけど、というか浜崎あゆみって美人???という感じだけど。。。そんな縁もあって、二人が東京に研修に来た時にその後輩と、その後輩の同期の男性と別の新入社員の女性と、合計六人で歓迎会やって、その後どういうわけかみんなで東京タワーに行って、今考えてもすごい楽しくて、いい思い出。今考えると、あの頃が一番楽しかった気がする。

 大阪に移ってから、一緒に仕事する機会も多くなってきた。色々と無理なお願いもしてきたけど、そんなときにでもいつも笑顔で「大丈夫です」といって色々と引き受けてもらったし、締め切りの設定とか無茶かなあと思っていても、嫌な顔一つせずにいつも笑顔で引き受けてくれたし。私のしょーもない冗談にも、常に。

 彼女が誰かの事を悪く言うのを聞いた事ないし、彼女の事を悪く言う人も私の知る限り全くといっていいほど聞いた事ないし、誰からも愛されるキャラクター、ってこういうところから生まれるんだろうなあと思う。生まれて持って備えている性格と、育ちのよさなんだろうなあ、きっと。本当に、見習わなきゃなあ。

 思い出に残っているエピソードが一つある。直接の仕事の話ではないけど。何年か前の忘年会のときの事。大体一つのグループで一人出席確認と集金の担当者を決めていた。その彼女、Nさんには彼女のグループの出席確認をお願いしていた。当日になって、隣のグループの女性、丁度Nさんとは同期に当たる人が風邪でダウンしてお休みした。急遽そのグループの別の人に出欠確認と集金をお願いしたのであったが。

 Nさんが、そのグループの出欠確認のことを気にしていて私の机のところに聞きに来たけど、私は別の人に頼んだので大丈夫だと答えた。

 でも良く見ると、彼女の手には急遽エクセルで作ったであろう、出席確認の用紙を握っていた事をすごく今でも鮮明に覚えている。ビックリするくらい気が利いていて、本当にすごいなあと思った。多分、自分の同期が風邪でダウンしたんだから、自分でフォローしなきゃと思ったんだろうけど、すごく偉いなあと今でも思っている。

 会の当日は、例の東京に行った後輩男性と、入院中の同僚男性からのビデオレターもあって、さすがのNさんも少し目が潤んでいた。

 非常にポジティブで前向きで、なおかつ上品で笑顔が素敵で、仕事の上でも色々助けてもらったし、優秀で将来も有望と思っていたけど。辞めてしまうのは残念だけど、またどこか出会えたらいいなあと思う。幸せになって欲しいなあ、と思う。