北海道旅行 3

miyatan2009-08-23

8月10日(月)

 朝食をとり、石勝線の新夕張駅まで車で送ってもらう。新夕張駅、こちらは駅員がいて、特急も停まり、比較的立派な駅舎である。かつては、「紅葉山駅」という名称で、駅前に当時の駅名標が残されていた。

 8:58発のスーパーとかち1号の帯広行きに乗る。ここ石勝線の新夕張新得間は、特急列車しか走っていない区間であり、青春18切符でも、北海道・東日本パスでも、例外として特急列車自由席に乗れるという特別区間である。道内でも人口密度が低いエリアでもあり、道央と道東を結ぶ大動脈上でもあるので、特急列車がひっきりなしに走っている。意外と客が多かったが、編成も長かったので、割と余裕を持って座れた。

 新夕張駅を出ると、すぐに「楓駅」の跡地へ。数年前に廃止になった駅。普通列車しか停まらない駅であり、なおかつ新夕張方面の列車しか来ない、という鉄道雑学本には必ずといって登場するちょっとした有名な駅である。もはや廃止になってしまったが。楓と聞くと、どうしてもスピッツの「楓」を思い出す。個人的には、スピッツの曲の中では一番好きな曲。


 特急が頻繁に通る割に単線なので、やたらと信号場が多い。ポイントが雪に埋もれるのを防ぐためか、信号場はシェルターに覆われていた。直線区間でもあるので、特急は山の中を結構飛ばした。占冠(しむかっぷ)、トマムと停車して、三駅目の新得に10:05に停車。この間、三駅ながらも距離は90km近くある。

 新得駅で下車して、普通列車を待つ。10:48の列車に乗り、11:28に帯広駅に到着。少し早いが、昼食をとることにした。

 十勝地方のの中心都市なので、駅前はそれなりに栄えていた。帯広といえば「豚丼」。豚肉の炭火焼にたれをかける。吉野家松屋豚丼とは違ったものである。

 昔も一度帯広で豚丼を食べた記憶がある。恐らく、その時に行ったお店と同じお店だと思う。確かに豚丼と緑色のソーダが出た記憶があるので。美味しかった。


 帯広駅12:37の列車に乗り、予定では15:57に釧路駅に到着予定だったが、遅れて釧路に到着。次の列車まで時間があったので、適当に釧路の町を歩く。

 10分くらい歩いたところに、フィッシャーマンズワーフMOOという建物がある。中は、お土産屋やら、地域の施設やら。個性的な外見が印象的。


 17:15発の釧網本線に乗る。「釧」路と「網」走を結ぶから、釧網(せんもう)本線。非常にわかりやすいネーミングだけど、せんもうってなかなか知っていないと読めないと思う。釧路周辺では釧路湿原、網走周辺ではオホーツク海が望める、非常に景色のいい路線であり、時期によっては観光列車も出る。

 列車は釧路の市街地を抜けると、釧路湿原の東側をかすめるように走る。遠矢駅辺りから釧路湿原が段々と見えてくる。特に細岡駅と塘路駅の間は、一番湿原らしい光景に出会える。とはいっても、普通に走る列車、何度か車内から湿原の写真を取ろうとチャレンジするが、なかなか難しい。次第に日が暮れてくる。


 18:46に摩周駅に到着。摩周YHの人が駅まで迎えに来てくれていた。宿についてからは、翌日の摩周湖屈斜路湖の観光ルートをひたすら検討する。時期限定で観光用のバスが出ているので、自力ではまわりやすい。摩周湖屈斜路湖共に、高校の修学旅行で行ってはいるが、摩周湖はそのときは残念ながら霧がかかって見れなかった。今回は果たして見れるか。最近は天気が良くて、比較的よく見えるという話なので、期待を胸に眠りにつく。