北海道旅行 5

miyatan2009-08-25

8月12日(水)
 朝一番の列車に乗らなきゃいけないので、早起きする。今回の旅は比較的遅い時間帯で朝は動くことが多かったけど、この日だけは例外。

 オーナーに駅まで送ってもらって、駅前のローソンで朝食を購入。7:43の北見行きに乗る。高校生が多かった。大学受験を控えているのか、やたら女の子が上智とか東京外語大とか言っていたので、相当頭がいいんだろうなあ、と思う。

 8:49に北見駅に到着。会社で、入社した年からずっとお世話になったT先輩の地元。一旦改札を出る。9:12の快速きたみの行列がかなりできていて、ビックリ。そもそも北見から旭川までロングランする普通列車はこの一本のみ。また、途中の白滝〜上川を通り抜ける普通列車はこの列車を入れて一日二往復。極端に少ない。

 三両編成だったので、座れてホッとした。途中に「あいのない」駅を通る。漢字にすると「相内」。あいのない駅。そんな名前に一人で受けてた。地名の由来は、アイヌ語の「アイヌ・オマ・ナイ」(人の多くいる沢)が転訛したものらしい。


 遠軽駅からスイッチバックで方向が変わる。白滝駅を出ると、普通列車二往復の閑散区間に。とにかく、人が住んでいない。加えてかなりの急な峠道。廃止になった駅も幾つかある。駅名標は無かったが、ホームと駅舎はハッキリと残っていた。廃止になった駅の周辺に関しては、昔は集落はあったらしいが、事実上の廃村で、人が本当に住まなくなった所もあるらしい。

 12:20に旭川駅に到着。旭川、といえばやっぱり旭川ラーメン。駅前のラーメン屋に入る。しょうゆ味で、こってり気味で、美味しかった。


 旭山動物園行きのバスに乗る。夏休みのおかげか、結構混んでいる。子供連れが多い。普通の路線バスに揺られる事約30分、動物園に到着。

 普通の動物園ではあるが、その見せ方を工夫して、全国的に有名な動物園になったことで知られている。旭山動物園物語、という映画まで作られたほどである。

 オオカミ、白熊、ペンギン、オットセイ、フラミンゴ、などなど。オオカミ、なんて意外と生まれて初めて見た気がする。日本にも明治時代くらいまでニホンオオカミが生息していたが、絶滅したといわれている。ここのオオカミは、カナダから連れてきたものらしい。

 もぐもぐタイムといって、動物にえさをやる時間帯になると、かなり客が集まる。動物のその本来の姿を一番見せられるところ、という事で人気が高い。もっとも、夏休みの一番混んでいる時期でもあったので、殆ど見えなかった。


 個人的には、ペンギンが好き。なんか、あのよちよち歩きが可愛くてたまらない。一度でいいから、南米のパタゴニアでペンギンを見てみたい。

 個人的には、動物と平行で展示されている、環境破壊が動物たちに与える悪影響に説明の方が興味深かった。熱帯雨林の破壊、プランテーションで生息地を奪われる動物、シベリアの森林伐採。我々の生活の便利さと引き換え、安い商品を求める消費者のニーズを満たすため、と考えると心が痛む。なんとか、丁度いい方法は無いのかなあ、と。


 旭川駅に戻り、17:18の富良野線の美瑛行きに乗る。比較的乗客も多い。17:57に美瑛駅に到着。石造りの駅舎が美しい。美瑛も、いつの日かのんびりと訪れてみたい町のひとつである。今回は富良野(中富良野)に泊まることにしたが。

 18:20の列車に乗り、18:49に中富良野駅に到着。日も暮れかかっていたが、途中の景色が綺麗だった。宿のオーナーが迎えに来てくれていた。

 ネットで探した「きたぼし」という民宿。そこの子供に妙に好かれる。一歳半の女の子は、言葉はまだ喋れないが、懐かれて一緒になって遊んだ。その後は、五歳になる男の子と遊ぶ。ポケモンのピカチューの似顔絵を描いてくれて、プレゼントされた。宝物、だね。動物も可愛いけど、子供もすごく可愛かった。叶わぬ夢かもしれないけど、いつの日か、自分の子供、が欲しいなあ。